オルテガ・イ・ガセット『個人と社会』より「絶対的他者としての世界」

見出し画像

こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。

今回はオルテガ・イ・ガセット『個人と社会』からの引用とそれについての個人的な考えをお話ししたいと思います。記事中には私個人の偏見や認識の誤りも含まれていると思います。その点のご理解のほど、よろしくお願いいたします。

学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。

 

 

序文

最も身近な他者である家族から、友達、同僚、さらには異民族や異教徒、動物や植物、無機物など、自分ではない何かというものに囲まれて生きていく人間という存在について感じること、それは常にそれらは私自身の存在から異質なものであり続けている。もちろん程度の差はあるけれど。

引用文

世界にあるすべての物および存在者は、われわれがそうあるところの孤独に属し――そしてその本質を形成している。それらの物および存在者はわれわれの回りにあってわれわれの周囲を形づくり、われわれの環境をつなぎ合わせているのだ。しかしそれらは自分ととけ合うことはけっしてない――むしろ反対に、つねにそれらは他者、絶対的な他者である――これは不思議な要素であり、多少の差はあれつねにじゃまっけな、否定的な敵意に満ちた要素であり、良くいっても合致しない要素である。それゆえわれわれはそれを異質なもの、われわれの外のもの、よそもの――なぜならわれわれを圧迫し、抑圧し、押さえつけるから――すなわち世界であると感じるのである。

 

オルテガ・イ・ガセット『個人と社会』p65

関連記事

オルテガ・イ・ガセット『個人と社会』より「無知の人」 - 幻想の近現代

オルテガ・イ・ガセット『個人と社会』より「絶対的他者としての世界」 - 幻想の近現代

最後に

最後までお付き合いいただきありがとうございました。もし記事を読んで面白かったなと思った方はスキをクリックしていただけますと励みになります。

今度も引き続き読んでみたいなと感じましたらフォローも是非お願いします。何かご感想・ご要望などありましたら気軽にコメントお願いいたします。

Twitterの方も興味がありましたら覗いてみてください。

今回はここまでになります。それではまたのご訪問をお待ちしております。