ジャック・アタリ『カニバリスムの秩序』より

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今回はジャック・アタリカニバリスムの秩序』からの引用とそれについての個人的な考えをお話ししたいと思います。記事中には私個人の偏見や認識の誤りも含まれていると思います。その点のご理解のほど、よろしくお願いいたします。

学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。

 

 

序文

ジャック・アタリは今日の世界の姿を予見していたのか、それとも計画していたのか。世界はカニバリズム(食人)の秩序によって成り立っていると見做したフランスが誇る知の巨人と目されているジャック・アタリ

引用文

医者は今や、新たな、抽象的な、合理化された権威に服従することになる。
医者は規格化された見世物の代役可能な役者に過ぎないものとなる。
彼は知の保持者であること、必要な治療者であることをやめ、何の奥義もない、集中化された知の依託販売人に過ぎないものとなる。
彼はもはや、彼の行為を強制するプログラムと病人との間の規格化された仲介者に過ぎず、衛生、栄養、行動に対する遠隔監視の自動化された代理人に過ぎない。
彼の処方箋は薬学的なものであることをやめ、全体的な、世俗的で、文化的なものとなる。

 

ジャック・アタリカニバリスムの秩序』コードのシーニュp330

感想

現代社会の医者を、大衆を遠隔監視するための自動化された代理人となると予見したジャック・アタリは、医者は強制プログラムによって管理され、そのプログラムに服従する存在となることを洞察していました。この著作はもう40年以上前のものですが、現在の医学会は、その組織づくりの段階で完全にプログラムされたものであると彼は考えているかのようです。

同じ著作の中でジャック・アタリは、誰もが、最新化され、規格化された医療書類を生のパスポートとして自分自身で持ち歩くことになるとしていますが、これは現在のワクチン・パスポートというものと奇妙にも一致します。

これほどまでに言論がコントロールされているコロナ・パンデミック下の今、このような言論をプロパガンダ(宣伝)だと考えないことは異常です。

世界の秩序をカニバリズムであるといって憚ることのない、一般的には異常といって問題ないような思想の持主であるジャック・アタリを世界のメディア、もちろん日本のメディアを含めて礼賛していることに狂気を感じます。

世界のメディアも、日本のメディアも間接的に世界の秩序がカニバリズムであると認めているのと大きな違いはないのです。

人が人を犠牲にする社会、これがジャック・アタリのいう利他主義であり、多数の犠牲を強いる少数の管理者の利己主義によって成立する彼のカニバリズム思想の政治的実践が、今日のコロナ・インフォデミックであると見抜くことができなければ、今後も世界は彼らの思想に何ら抵抗せずに従うことになるでしょう。

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最後に

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