The New Americanより「ブチャの残虐行為:加害者はロシア軍かウクライナのネオナチか?」

見出し画像

こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。

今回はThe New Americanのニュース、「ブチャの残虐行為:加害者はロシア軍かウクライナのネオナチか?」を翻訳します。

学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。

この記事は2022年4月11日に別サイトに掲載したものです。

 

 

序文

今回は、ジョン・バーチ協会系のThe New Americanのブチャの虐殺の記事を見ていきたいと思います。

ブチャの残虐行為:加害者はロシア軍かウクライナのネオナチか?

Bucha Atrocities: Were Perpetrators Russian Troops or Ukrainian Neonazis? - The New American

ブチャの人々は誰に虐殺されたのか?キーウの北西23マイルに位置するウクライナの都市ブチャ(人口3万7000人)は、集団墓地や路上に放置された遺体の悲惨な写真や映像によって、現在進行中のロシア・ウクライナ戦争における新しい「グラウンドゼロ」(戦場)になっている。

これらの残虐行為を行ったのは誰なのか?この基本的な疑問に答えるために、合理的に処理され独立した証拠が検討される前に、この問題に関して作られた「グローバル・コンセンサス」が提示された。ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領、バイデン政権、国連、そしてフェイクニュース産業複合体によれば、判決はすでに出ている。ロシア軍は、男性、女性、子供の大量殺戮、拷問、切断、斬首、四肢切断、強姦を含む恐ろしい残虐行為を行ったと報告されている。

ゼレンスキー大統領は4月3日(日)のビデオ演説で、「世界はすでに、さまざまな時代、さまざまな大陸で、多くの戦争犯罪を見てきました」と述べた。「しかし、今こそロシア軍の戦争犯罪を、このような悪の地球上での最後の顕現とするために、あらゆる手段を尽くすべき時である」と述べた。

彼は、「何百人もの人々が殺され、拷問され、市民を処刑した」と話し、「路上の死体・・・ブービートラップが仕掛けられた地域・・・死体さえブービートラップされている」と告発した。

ロシア連邦のすべての指導者に、自分たちの命令がどのように履行されているかを見てもらいたい」とゼレンスキーは続けた。「このような命令、このような履行、そして共同責任、これらの殺人、これらの拷問、爆発で引きちぎられた腕が路上に転がっていることに対し、縛られた人たちの後頭部を撃ったことに対して、これが今、ロシア国家が認識されているものである。これがあなた方のイメージである」。

4月5日、ゼレンスキーは、ブチャでの残虐行為が、ボロディアンカや他のウクライナの町や村でのさらにひどい残虐行為に追い越されるかもしれないと警告した。国連での感情的なビデオ演説で、ゼレンスキーはロシア軍が「自分たちの楽しみのために」ウクライナの一般市民を無差別に殺害していると非難した。「彼らは、家の外で誰かに電話をかけようとした女性を射殺した。彼らは家族全員、大人も子供も殺し、遺体を燃やそうとした」とゼレンスキーは述べた。

4月7日、国連総会は、ロシアを人権理事会から停止するよう求める決議を、必要な3分の2の投票数で採択した。表向きの原因は、ロシア軍がブチャなどでウクライナの市民に対して行ったとされる残虐行為の主張など、ウクライナにおけるロシアの戦争犯罪の疑惑である。

ロシアの否定:誰が嘘をついているのか?

ロシアのラヴロフ外相は、4月4日にロシアの通信社タスが伝えた声明の中で、ブチャの虐殺容疑は「偽物」であると非難した。「先日、キエフ地域のブチャ市で、ロシア軍人が計画と合意に従ってその地域を離れた後、別の偽の攻撃が行われた」とロシア外相は述べた。「偽の攻撃は数日後にそこで行われ、ウクライナの代表とその西側の後援者によって、あらゆるチャンネルとソーシャルメディアで煽られている。」

予想されたことだが、ラヴロフの声明やロシアの報道官による他の同様の否定は、西側当局者やメディアによって、自分勝手なクレムリンプロパガンダとして即座に却下された。タス通信プラウダ、ノボスチなどのロシアのメディアは、ソ連共産主義時代から続く悪名高い国家統制下のメディアであることを考えれば、通常、それは不合理な立場ではない。しかし、ゼレンスキーや米欧のフェイク・ニュース・オピニオンカルテル、その他アメリカのディープ・ステートの公式・非公式工作員による「ロシアがやった」という物語と矛盾する厄介な事実があるように思われる。

さまざまな独立系アナリストが、一般的なシナリオの目立った穴や矛盾を指摘している。例えば、ジョー・ローリア記者は、コンソーシアム・ニュースの4月4日付コラム「ブチャの虐殺についての疑問」で、ブチャに関するゼレンスキー時系列の問題点を指摘している。ローリア記者は、すべてのロシア軍が3月30日(水)にブチャを離れたとし、この事実についてすべての側からの合意を引用している。ロシアとウクライナの当局者、そして西側メディアのオブザーバーがこの事実に同意していることを挙げている。

ロシアの出国は、「木曜日にブチャ市議会の公式Facebookページで、笑顔のアナトリー・フェドルーク(ブチャ市長)が動画で確認した」と彼は言う。ローリアは、「ビデオに添えられた翻訳投稿には、『3月31日、ブチャの解放の日』と書かれている。これはブチャ市長のアノトリー・フェドルクによって発表されたものである。この日は、ウクライナ軍によるロシア占領軍からの解放の日として、ブチャとブチャのコミュニティ全体の輝かしい歴史に刻まれるでしょう」と指摘している。

ローリアは続ける。「ロシア軍はすべていなくなったのに、大虐殺があったという話は出ていない。にこやかなフェドルークは、ブチャの歴史の中で『輝かしい日』だと言っているが、フェドルークの周りに何百人もの民間人の死体が散らばっていたら、到底そうは思えないだろう。」

Standpoint Zeroブログのジェイソン・マイケル・マッキャンも同様に、時系列とそれに反する証拠に基づいて、「ロシア人がやった」というシナリオに異議を唱えている。彼は「これは奇妙な話だ」と観察し、次のように指摘する。

その余波を示す証拠写真には事欠かない。何百人もの民間人が町の路上で虐殺されたことに異論はないだろう。私たちは皆、それを見ることができる。これが起きたことを私たちは知っている。しかし、この紛争が始まった当初から、メディアはこの戦争が「文明世界」で起こっているという点を強調してきた。その一瞬一瞬が、普通の人々によってカメラに捉えられているのだ。この大規模な犯罪のビデオ映像は1つもない。スナップショットも、ソーシャルメディアの更新も、テキストメッセージも、何一つない。この恥ずべき、そして非常に公的な犯罪について、誰もが最初に耳にするのは、それが新聞に載ったときである。ロシア軍に完全に包囲された都市マリウポルでは、住民がSkypeを使ってギリシャの報道機関にコンタクトを取っている。ロシア軍に占領された南部と東部でも、一般市民がロシア軍が何をしているのか、ウクライナ軍がロシア軍に何をしているのかを撮影している。しかし、キーウの北の数マイルから、市民に対する恐ろしい持続的な攻撃を受けている間、報道機関がこの話を伝えるまで、私たちは沈黙を守るしかない。これは不思議なことだ。

 

The Bucha Massacre
standpointzero.com 2022/04/04

The Bucha Massacre – Standpoint Zero

ゼレンスキーのナチス親衛隊:ブチャのアゾフ大隊

中道左派の視点で執筆しているマッキャンは、残虐行為に関するブチャの住民の奇妙な沈黙は、インターネットやソーシャルメディアにアクセスできなかったからではないことは確かだと指摘する。住民や町議会の関係者は、この期間中、ソーシャルメディアに投稿していたからである。また、メディアが沈黙していたことも不思議だった。ニューヨーク・タイムズ紙のフォトジャーナリスト、ダニエル・ベレフラックは、アゾフ大隊に同行してブチャの現場にいたが、この大隊は、サファリ連隊の特殊部隊とともに、ウクライナの部隊として初めて町に入ったとマッキャンは指摘している。

マッキャンはさらに、ロシア軍が出発してから4日目の4月2日、「町議会当局を代表するエカテリーナ・ウクレンチヴァが、ブチャのライブテレグラムページの情報ビデオに軍服姿で登場し、ウクライナの旗の前に座って[町の浄化]を告げた 」と指摘している。

マッキャンは続ける。

彼女は住民に、アゾフ大隊の到着は解放が完了したことを意味しないこと(しかし完了した、ロシア軍は完全に撤退した)、そして「完全な掃討」を行わなければならないことを告げた。サインオフの前に、彼女は住民に避難所にとどまり、街中を出歩かないように指示した。さて、ここで余談だが、このメッセージはソーシャルメディアで共有された。つまり、ロシア人が行ったとされる大量殺戮の目撃者は、外部とコミュニケーションを取ることができなかったという考え方は、これで一掃されたわけである。この期間、ブチャの内部でオンラインチャットが行われていた証拠がたくさんある。

 

The Bucha Massacre
standpointzero.com 2022/04/04

 

マッキャンは、この野蛮な虐殺はロシア軍による残虐行為ではなく、アゾフ大隊による「破壊工作員と共犯者」に対する「報復のように聞こえる」と結論付けている。 これは単なる親プーチンプロパガンダではない。アゾフ大隊は、あらゆる政治的スペクトラムの情報源によって、完全なナチス、暴力、白人至上主義の組織であると広く報告されている(こちらこちらこちらこちらを参照)。

実際、過去数年間、アメリカ議会の左翼民主党員はアゾフ大隊を厳しい批判の対象としており、アメリカ政府にこの組織をテロリスト集団として指定するよう求め、ウクライナ向けのアメリカの武器や資金がアゾフ部隊に流れないようにするためのキャンペーンを行ってきた。

ウクライナへの致死的援助の提供を率直に批判しているロー・カンナ下院議員(カリフォルニア州選出)は、2018年3月27日にThe Hillに寄せた声明で「白人至上主義とネオナチズムは容認できず、我々の世界には存在しない。」「先日可決されたオムニバスで、アメリカがウクライナで戦うネオナチ・アゾフ大隊に武器や訓練支援を提供することを阻止できたことを非常に嬉しく思う。」と述べている

2019年には、国土安全保障省の情報・テロ対策小委員会の委員長であるマックス・ローズ議員(民主党)が中心となり、マイク・ポンペオ国務長官にアゾフ大隊をテロ組織として指定するよう求める40人の議員の書簡を提出した。国連の人権高等弁務官事務所(OHCHR)でさえ、2016年の報告書で、アゾフのメンバーは、レイプ、拷問、その他の性的暴力で告発されている。。2019年、Facebookは「危険な個人と組織」ポリシーのもと、アゾフへの賞賛を禁止していたが、最近になってその方針を撤回し、次のように述べている。「当分の間、ウクライナ防衛の文脈、またはウクライナ国家警備隊の一部としての役割において、アゾフ連隊の賞賛を厳密に行うための狭い例外を作っている。」ウィキペディアはアゾフ大隊を「ネオナチ部隊」と説明し、アゾフの制服には、ヒトラーが恐れたSS部隊のシンボルであるナチスのヴォルフスアンゲル記章が目立つように使われていることを指摘している。

この数年間を生きてきた人なら誰でも、左翼の扇動者とそのメディアの仲間たちが、ある貧しい個人や組織を「ナチ」「ファシスト」「人種差別主義者」「白人至上主義者」という叫びの対象にするとき、その毒の対象が単に彼らのマルクス主義グローバリズム政策に同意しない可能性がかなり高いことを知っているだろう。しかし、だからといって、ナチスの指弾に熱狂するたびに、彼らが間違っているということにはならない。結局のところ、よく知られた格言が正しく言うように「壊れた時計でさえ、1日に2回は正しい」である。そして、アゾフ大隊のケースで、壊れた時計の左翼が「正しい」時間のうちの1つを当てたように見えるという証拠が、何年も前から積み重なっているのだ。

アゾフ大隊とディープ・ステート

それにもかかわらず、アゾフの凶悪犯は、ディープ・ステートの最新のテロリストの子分となった。オバマ政権の間、CIAと国防総省はアゾフの「愛国者」たちに金と武器と訓練を与え始め、上級教育のために彼らをアメリカに連れてくることさえしたのである。そして、それは今日も続いている。(例えば、こちらこちらこちらこちらを参照のこと)。

テロリストのスポンサーになるという点では、CIAのアゾフ犯罪はCIAの最初のロデオではない。私たちが長年にわたって広く報告してきたように、民主党共和党の両政権の間、アメリカのディープステートの影の政府は、最も殺人的で反アメリカ的なテロリストの凶悪犯であるアルカイダ、ISIS、イスラム聖戦、PLOハマスヒズボラコソボ解放軍、イラクイスラム革命最高評議会、自由シリア軍などを繰り返し支援してきた。(こちらこちらこちらをご覧ください)

今、バイデン=ペロシ民主党とその企業メディアの陰謀団は、陣太鼓に抵抗したり、ロシア=ウクライナの物語の明白な矛盾に疑問を呈する者は、「プーチン宣伝家」や「ロシアのエージェント」であるというレッテルを貼っている。しかし、ニューヨークタイムズワシントンポストAP通信PBS、CNN、CBSMSNBCなど、2014年のクリミア侵攻までプーチンを称賛したメディアとは異なり、The New Americanは過去22年間、プーチンのごまかしと企みに暴露し反対してきたことを読者に思い出してもらいたい(たとえば、こちらこちら、またこの記事の下にリンクされている記事を参照されたい)。

過去数年間のフェイクニュース嘘マシンの容赦ないプロパガンダ、偽情報、洗脳、検閲、弾圧のキャンペーン(反トランプ錯乱症候群、BLM暴動、COVID-19、ジュシー・スモレット、ニック・サンドマンとコビントン・カトリックの少年たち、ハンター・バイデンのノートパソコン、ジョー・バイデンウクライナと中国の取引、バイデンのつぶやきとつまずき、ドラァグクイーン物語アワー、LGBTQ-CRT洗脳、キャンセル・カルチャー、など、数え上げたらきりがないほどだが)を考慮にいれると、批判的な思想家は、感情的に操られて旅鼠のように崖を駆け上がり、新たな戦争とそれに伴う全てのもの(大規模な救済措置、エネルギー価格の大幅上昇、超インフレの政府支出、中央銀行のデジタル通貨の導入、食糧不足を引き起こす政策、そして我々の自由に対する膨大な新しい制限)への支持を得る前に、立ち止まって質問をするだろう。

ウクライナの犠牲者の苦しみは非常に現実的であり、非常に悲劇的であるが、競合するプロパガンダと組織的な欺瞞の混乱の中で事実と真実を選別することは非常に困難である。私たちは、モスクワとキーウの支配体制がともに巨大な腐敗を抱えていること、そして私たちが善と悪の単純な二者択一を迫られているのではないことを読者に思い起こさせたい。むしろ、ヒ素か青酸かの選択を迫られているのであり、どちらも飲み込んではいけないのだ。

感想

ジョン・バーチ協会系の保守派は日本の大多数の保守派の議員や知識人とは異なり非常に冷静かつ分析的にウクライナ問題をとらえていると思います。

日本の圧倒的多数の保守派は西側メディアの言論を無批判に事実であると認識していますが、これらの言論についてプロパガンダフェイクニュースであるという推測をほとんど行わないことは一つの特徴として挙げられると思います。これはリベラル派やマルクス主義者もほとんど何も変わらないのではないかと思います。

日本でThe New Americanに近い観点を持っているのは馬渕大使や林千勝氏、伊藤貫氏、あとは苫米地英人氏くらいでしょうか。

関連記事

最後に

最後までお付き合いいただきありがとうございました。もし記事を読んで面白かったなと思った方はスキをクリックしていただけますと励みになります。

今度も引き続き読んでみたいなと感じましたらフォローも是非お願いします。何かご感想・ご要望などありましたら気軽にコメントお願いいたします。

Twitterの方も興味がありましたら覗いてみてください。

今回はここまでになります。それではまたのご訪問をお待ちしております。