セオドア・N・カウフマン『ドイツは滅びなければならない!』⑥中道?

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今回はセオドア・N・カウフマン『ドイツは滅びなければならない!』の翻訳をします。翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれませんが、大目に見てください。翻訳はDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。

学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。

 

 

『ドイツは滅びなければならない!』

Germany Must Perish! - Wikipedia

⑥ 中道?

このように、ゲルマン主義はまさに征服と世界支配の魂であることが明らかになった今、私たちはこう問いかけてはどうだろうか。世界とドイツが平和と正義のもとに共存できるような妥協点を見つけることは、どのような形であれ可能なのだろうか。具体的に言えば、明日、ドイツが明らかに満足するような平和宣言がなされたとして、この血で生まれ育った国が、当面の間以上、なだめることができると期待できるだろうか。

私たちはそう願いたい。しかし、この国の歴史は私たちの希望を断ち切った。

大多数の人々は、ヒトラーだけが戦争と平和の間に立っていると主張する。しかし、オーストリアチェコ・スロヴァキア、オランダ、ポーランドノルウェー、ベルギー、フランス、バルカン諸国を粉砕したのはヒトラーだけだろうか?これらの人々を拷問し、抑圧しているのはヒトラー一人なのだろうか?

しかし議論のために、ヒトラーがもうおらず、世界がドイツとの平和のための正当な根拠を求めていると仮定してみよう。私たちはすぐに、私たちの夢のドイツが、恐ろしい現実のドイツではないことを発見する。

そもそもドイツには、合理的な話ができるような、いわゆる「上の世代」はもう住んでいないのだから。この哀れな一握りは消えて忘れ去られ、その代わりに、あの輝かしいホルスト・ヴェッセルの賛歌を歌う茶色のシャツを着た軍団が立っているのである。今日のヨーロッパは、明日の全世界である!。酔っぱらいが作曲し、売春宿で書かれ、ポン引きに捧げられた世界讃歌を歌う変質者たちと、啓蒙された理性が一緒にいるのだろうか。

訳注:ホルスト・ヴェッセルのナチス党歌「旗を高く掲げよ」はYouTubeでは、検索にほとんどかかりませんので、別サイトからの紹介になります。

では、民主的なドイツはどうなるのだろう?

3000万人ほどのポーランド人という強大な民族を「そんな下僕のような民族は存在しない」という軽蔑の言葉で滅ぼした国家の民主主義とは?平等ではなく優越のみを信奉する民族に民主主義を?

それなら、ドイツを小さな自治国家に分割してしまえばいい?

バカバカしい。

ベルリンで、遠隔地や国籍に関係なく、すべてのドイツ人から盲目の忠誠を受けている汎ゲルマン主義は、その夢に対するこのような恣意的で弱い障壁に一晩で耐えることはできないだろう。

世界を切り刻んで、世界とドイツが納得する正当な分け前をドイツに与えようではないか。

ドイツはすでにその答えを出している。

「ドイツは何も分け前を欲しがってはいない。ドイツは分け前を欲しがらず、すべてを要求し、あるいは何も要求しないのである」。

若い世代を再教育する?

このような膨大なプログラムを実行に移したとしても、その努力に見合うだけの価値があるか、あるいは目的を達成できるかどうか、はなはだ疑問である。魂は頭脳よりも大きく、無限に強い力を持っている。そして、ドイツ人の好戦的特性は、彼の精神と深く結びついており、彼の魂の不可欠な一部となっている。いつの日か、その戦意は再び彼の頭脳を支配するようになるだろう。

最終的な解決策はドイツを国際的な武装勢力によって永遠に取り締まるようにすることだ。

たとえそのような大仕事が実現可能であっても、人生そのものがそれを望んでいるわけではない。戦争が戦争を生むように、弾圧は反乱を生む。想像を絶する恐怖が展開されるだろう。

したがって、中道は存在しない。調停行為も、妥協も、政治的または経済的な共有も考慮されないことがわかる。要するに、解決策は一つしかないのだ。それは、ドイツはこの地上から永遠に消滅しなければならないということだ。

そして幸いなことに、これから見ていくように、それはもはや達成不可能なことではない。

感想

カウフマンはゲルマン精神について、ドイツと妥協を図る余地が全くなく、滅ぼす以外にないということをこの章で説明しています。これまで、彼が繰り返し強調してきた、ドイツの民族由来の戦争精神を粉砕するには、ドイツをこの世界から抹殺するしかないと断言するにいたります。

現在の世界ではドイツがユダヤ人の民族浄化を行ったという言論になっていますが、事実としてその是非はともかくも、アメリカのユダヤ人、しかも非常にルーズヴェルト大統領に近い位置にある人物が、ドイツ人をこの世から消し去ることを説いており、アメリカのマスコミもまたそうすべく宣伝していたという事実くらいは知っていた方がいいのではないかと思われます。

次の章では、中道の道がなく、具体的にどのようにドイツを滅ぼすのかという点に焦点が充てられています。

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