【知ってはいけないソヴィエトのスパイ】イレール・ヌーラン

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今回はイレーヌ・ヌーランの英語版Wikipediaの翻訳をします。翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれませんが、大目に見てください。

翻訳アプリDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。

 

 

イレール・ヌーラン

Jakob Rudnik - Wikipedia

※ これまでソヴィエトのスパイとしてアルジャー・ヒスとハリー・デクスター・ホワイトと、アメリカで活動していた人物に焦点を当ててきましたが、今回は中国でスパイ活動をしていた人物に焦点を当てます。

※ Wikipediaでの英語の記述が少ないですので、日本語と他の言語でも補っていきます。

ヤコブ・ルドニク(1894年3月24日-1963年3月13日)はウクライナ生まれで、共産主義インターナショナルの秘密の国際連絡部であるOtdel Mezhdunarodny Sviasy (OMS)のエージェントであった。

※ 1894年にウクライナの労働者の家庭で生まれたイレール・ヌーランの本名はヤコブ・ルドニクであり、イレール・ヌーランは偽名です。英語および中国語の情報ではユダヤウクライナ人だとされています。

※ 1917年にボルシェヴィキの一員となり、十月革命ではサンクトペテルブルクの冬宮の攻撃にも参加しています。また1918年よりロシアの秘密警察、チェーカーに入り、その後、1924年コミンテルンに移ったとされています。

ヌーラン事件

ルドニクは、1931年にイレール・ヌーランという名で、上海で妻のタチアナ・モイエーセンコとともに上海市警察の特別捜査班に逮捕されたことで有名になった。

※ 太平洋労働組合書記局の時に上海租界の政治部の警察に逮捕されました。パスポートはスイス国籍であった他、複数のパスポートを所持し、十数か所のアジトに8つの私書箱をもっていました。太平洋労働組合書記局は上海の各銀行に47000ドルの預金を有しており、これらはコミンテルンの極東局が極東や東南アジアの共産党の組織に提供した資金でした。

※ ヌーランから押収した資料から、日本と韓国の共産主義者が含まれており、この資料は日本の警察に渡り、日本の共産主義者の捜索に使われました。

この事件は、ヴィリ・ミュンツェンベルクによる宣伝の結果、国際的に報道されるようになった。アルベルト・アインシュタインH・G・ウェルズ孫文夫人、アンリ・バルビュスなどの著名人が、国際ヌーラン・リューグ弁護団に参加し、英国下院や米国上院でもこの事件が取り上げられた。

※ ヌーランの弁護団は、アルベルト・アインシュタインの他にロシア共産党の協力者だったマキシム・ゴーリキーや、アメリカのジャーナリストで共産主義者アグネス・スメドレー(ソヴィエトのスパイ)などがいました。孫文夫人の宋慶齢が参加していますが、孫文の名前を冠した大学がソヴィエトにあったことからもわかるように、孫文はソヴィエトと協力関係にありました。宋慶齢はヌーランの息子を保護し、ソヴィエトに逃れる手助けをしています。

※ また、日本でスパイ活動を行っていたリヒャルト・ゾルゲはヌーラン救出のために法官を買収することを提案し、コミンテルンから買収のための費用が拠出されています。

しかし、1932年1月28日の奉天事件による日本軍の上海への侵攻によって、それまで報道されていた夫妻の運命は影を潜めることになった。

※ 1932年に軍事法廷で死刑を宣告されましたが、翌年の大赦により終身刑減刑されています。日中戦争が勃発してから、1937年に保護観察処分となり、コミンテルンの手配によってソ連に帰国、1943年から1948年までソヴィエトの赤十字の外国連絡部の部長を務めています。その後、1963年に亡くなるまで大学で中国語の教育と研究を行いました。

その後の発見

約60年の間、ヌーランの正体はポール・リューグであると誤って考えられていた。そのため、1931年6月15日のルドニク夫妻の逮捕を扱った数少ない作品では、この間違いが多い。

ウィテカー・チェンバースは回顧録『証人』(1952年)の中で、ヌーラン事件を ロビンソン・ルーベンス問題と呼び、ルドニクを リチャード・ロビンソン・ルーベンスと表記している。

ヌーランの正体が明らかになったのは、1994年にフレデリック・リッテン博士が『チャイナ・クォータリー』に寄稿した記事である。

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最後に

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