ネスタ・ウェブスター『世界革命』

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今回はネスタ・ウェブスターの『世界革命』についての簡単なコメントになります。

 

 

『世界革命――文明に対する陰謀』

近年、多くの人々から陰謀論者の烙印を押されているイギリスの作家ネスタ・ウェブスター(1876‐1960)は『世界革命――文明に対する陰謀』という著作を残しています。日本では1990年に馬野周二によって翻訳されています。

その内容はイルミニズムと呼ばれる思想・哲学の話から始まり、フランス革命、バブーフ、社会主義、1848年の革命、インターナショナル運動、1871年の革命、無政府主義サンディカリズム、1917年の革命に焦点が当たられています。

世間で言われる陰謀論とされるものの骨格は、ウェブスターが指摘したフランス革命からロシア革命に至るまでの歴史過程の中にそのエッセンスがあります。

フランス革命の結果市民権を得たユダヤ人がフリーメイソンで重要な役割を演じるようになり、1917年にロシアでユダヤ人革命家たちが革命を成功させ、ロシアを制圧しました。

アメリカでの連邦準備銀行設立に成功したイルミナティフリーメイソンは1910年代にアメリカとロシアという大国を支配する立場になりました。イギリス・フランスに続き二大国を押えたイルミナティフリーメイソンは、更に、ドイツ・イタリア・日本と対決することになりました。それが第二次世界大戦です。

著作

フランス革命

プロローグ

バスティーユ襲撃

ヴェルサイユの行進

テュイルリー侵攻

テュイルリー襲撃

九月虐殺

恐怖政治

エピローグ

『秘密結社と破壊活動』

I

1. 古代の秘密の伝統

 ミステリー

 ユダヤ・カバラ

 救い主の到来

 エッセネ派

 グノーシス主義

 マニ教

2. イスラムに対する反逆

3. テンプル騎士団

4. オカルトの三世紀

 サタニズム

 薔薇十字団

5. フリーメイソンの起源

6. グランドロッジ時代

7. ドイツのテンプル主義とフランスのイルミニズム

8. ユダヤカバリスト

9. バイエルンイルミナティ

10. 絶頂

II

11. 現代フリーメイソン

12. イングランドの秘密結社

13. 破壊活動の開始

14. 汎ゲルマン主義

15. 真のユダヤ人の危険